秋も深まってまいりました〜。
美しい京都へ伺って
「祇園さヽ木」さんで、贅沢な時間を過ごさせて
いただきました。
とはいえ、京都は晴天でポカポカ。

襟にファーがついたジャケットで汗ばむ私(^^;;
観光客で賑わう祇園花見小路を通り、建仁寺の境内をくぐりぬけて「祇園さヽ木」さんへ到着です♪
カウンターで、佐々木さんのとってもステキなショーがスタートです


先付けは大分の大きな車海老、帆立です。さいの目に切った柿と幸水梨でお豆腐の美味しいソースで和えてくださっています。
焼き目の入った帆立の風味もあいまって、しょっぱなからやられます〜。(><)
器は京都のもみじがはらはらと舞い降りてきたような美しさです。

岡山の鯖を佐々木さんが3日間でしめて、金沢のかぶらずし風に。
黄金色の粉がふりかかっているのは、うにです。シャキっとした
食感と絶妙な鯖のあぶらの乗りが最高です。美味しい〜。
鈍く光る砥石のような器が素晴らしいので、釘付けに。
京都在住の女性作家さんの作品で、アラン・デュカス氏も気に入って
使っておられるとか!
「ウチが先に目をつけて注文して使わしてもらってますからね〜(笑)」と佐々木さん。

椀ものは、なんと!なんと!津居山漁港の松葉カニをすりみであわせた
しんじょうのお吸い物。
ふんわりとした艶やかなしんじょうを口にすると・・・
「ザ・松葉カニ!!!」ですよっっっ!
至福のときが最高級の一番だしのおだしと共に広がります〜。
表は美しい塗りを重ねた漆黒なのに、椀のふたを開けるとそこは
芸術の世界。嵐山と渡月橋と紅葉の絵巻が広がる美しい絵柄が・・・。
もちろん佐々木さんが前回同様、下絵を書いて作ってもらった
オリジナルのお椀です。
「目と舌で京都の四季を全て感じてもらえれば・・・」という
佐々木さんのお客様を思う気持ちが伝わります。

メインの美味しいお魚。佐々木さんが切り分け、握ってくださる
極上のお寿司などをいただきます〜。



お造りは、大分の生タコ、山形のウニ、大分のマグロ、そして滋賀
ご出身の佐々木さん思いいれの
近江牛のたたきです。
そして大トロはボストンからの空輸。
今年は、まだまだ日本の海が温かいせいかほぼ2週間遅れの漁港の
上がりだそうで、極上のトロをボストンから取り寄せたのだとか。。
これからは、鹿児島、大分の海の幸が豊富になってくるので注目
されておられるそうです。
タコは添えてある塩昆布でいただきます。
味がふくよかなので、もしかして大阪の錦戸の「まつのはこんぶ」
かなあとつぶやいたら、「そうです!これが深みを出してくれるのですよね〜」と
佐々木さんに言っていただきました。おおお!やっぱりそうなのね。
佐々木さんアレンジの大分のクエやふぐを今度はいただいてみたいなあ〜(^^)

箸休めは、地場の京都ならではの農家さんで作らせているという
聖護院かぶらの煮物。おだしがやっぱり最高です。
かぶらもほっこり。かぶらの茎を小さく切った食感とほくほくとした
かぶらの相性ももちろんベストマッチです。
棗に似た、乳白色の器。前回も拝見しましたがこれもとっても
優しくて好きです。
さっぱりと舌が和みます。

焼き物は、伊根の子持ちカレイと骨せんべい。
そして自家製の分厚いからすみ〜。(><)
身が厚くて、そしてしっとりとしていて美味しい〜。
大きなすだちを絞るだけですが、ちっとも塩辛くなくて
逆に甘みがひろがります〜。信楽の優しい土ものの器がすだちの
絞り汁を含み輝く様が美しいのです。器の素晴らしさをいつも
感じさせてくださるお店ですね。ほんと!
お酒が飲みたいいいいいいー。(笑)

そして、グツグツと煮えたぎった器は運ばれます。
こういう手ひねりの器も大好きです。無骨でありながら繊細な
あたりと、心のやわらかさを感じます。
京都のこれからの味の風物でもある「海老芋」を丹波の松茸と
しめじなどの茸でトロリとした餡でとじています。
アツアツをふーふー言いながら食べる幸せです。



そして、佐々木さんの名物。土鍋で炊いたごはんは・・・
今回はこれも大分の鯛で鯛めしです。
「予太呂」さんのように一匹まるごとをいれたものではなく
キレイに身を切り分け、焼きをいれてご飯の炊き上がり前に
蒸らして炊き上げてしまうそうで、こちらの方が骨の余計なえぐみを
とって優しく美味しく仕上がるのではという試行錯誤の上に極上の
結晶です。
おこげが美味しすぎて、ご一緒した皆さんも私もたくさんおかわり
いただきました〜。本当に最高だわー。

デザートの前に、佐々木さんよる「一番だし」の取り方の伝授です。
もううううー、素晴らしかった。
細かい方法にうなづきながらも、間違った我流の考え方にも反省。
こうやって愛情こめて丁寧につくりあげる一番だしのとり方に
感動しました。おせちにぜひ利用したいですっ。
(レシピはしっかりメモしましたっ)えへへ
そしてお楽しみ最後はデザートです。

丹波の栗でつくったブリュレです♪
もう、濃厚で和栗のごまかしのない滑らかな味わいだけが広がります。
美味しい〜。すごいなー。とため息です。
あっという間の佐々木さんの心のこもった愛情あふれるお料理と
さすがとプロフェッショナルを感じる審美眼を楽しませて
いただいた贅沢な時間でした。
12月はもうすでに満席だそうなので。。。(涙)
今度うかがえるのは来年になりそうです。>残念だわっ。
佐々木さんのお話を伺うたびに、いつも日本の四季の素晴らしさや
普段わすれがちなそういった自然からの恵をいただいている幸せを
痛感します。
これは母親でいる私には、ちゃんと子供達に伝えていかないと
いけないなあと責任を感じる部分でもあるのでした。
いつも素晴らしい啓発をいただく、佐々木さんや厨房のスタッフの
皆さん、そしてこういった機会をくださるさなえ先生に感謝です。
心から美味しかったです(^^)ごちそうさまでした。
そして有難うございました〜。
このあと、お友達の皆さんと東山の高台寺へ紅葉を観に伺います。。。つづくのでした。>ゴメンナサイ。