京都に行ったら、マダムの麻子さんに逢いたくて「ルナールブルー」に
しようかと思ったのですが、祇園に戻る用事ができたため
ランチは京阪三条から下って縄手通沿いにある
「レストランMAEKAWA」さんを予約しました〜。
ぎりぎりだったのに、お席が空いててラッキーでした(^^)
このお店の器も
さなえ先生のブログを拝見していてもとっても気になって
いたからです。
うなぎの寝床の入り口をくぐっていくと。。。
おうわさの
イケメンギャルソンの森田さんが案内してくださいます〜。
背が高くて微笑をたやさない優しい雰囲気のステキな男性です。
この日の京都は午後からぐんぐんと気温があがっていて、真夏日を
思わせます。
が、お店の中はモダニズムにあふれていて、イスも心地よい革張り。
カンディンスキーのリソグラフや、躍動感あふれる馬の油絵が心地よいの
でした。ライティングがやわらかくて、高瀬川側から差し込む日差しと
よいマッチングでした。照明にこだわりを感じました〜。

さて、お料理は2コースなのですが私どもは新橋コース。
リーズナブルなお値段のコースにさせていただきました。
しかし、このお料理のボリュームと内容のすごさに驚くことに・・・。
アミューズはてっぷりとした美しいガラスの器で
重ねているのは銀色に発色する器。涼しげでありながら
京都のこれからの秋を予感させる盛り付け。
「よこわと加茂なすをエシャロットソースで」少し、バルサミコの風合いがします。ほんのりクミンの香りが
します。あ〜、いきなり胃を刺激する素晴しいアミューズです。

オードブル風サラダは
「秋刀魚と水菜とクレソンをわさびソースとフランボアーズソースで」このソースが水菜と合わさる瞬間がとっても美味しかった〜。
この繊細な味を瞬間にイメージすることのできる前川さんの力量に
やられた感じです。CA出身のグルメのKちゃんもこの出会いは
感動だよね〜といただいていました。
そしてお野菜が美味しい〜。

京都の池西農園さんと契約をされていていれていただいているそうです。
フランボアーズの酸味があの独特のさんまのアブラの乗りをほどよく
中和させてくれるのですよね。
プレートも作家ものだと思いました。
白でもどこかグレーを混ぜた灰色でそれでいて紙を思わせるザラリと
した感覚が素晴しい角皿のディナープレートでした。
これ、ほしい!って思ったお皿です。


お魚のメインは
「明石鯛のココット」でサーブされます。
この森田さんのサービスがとっても心地よい。小さなココット鍋の
扱いについて、大変丁寧にそして気遣いを感じさせるサービスを
してくださいます。>プロフェッショナルを感じるお方ですな。
明石の鯛のココット。一緒にオーブンで焼いてあるのはなんと
加賀キュウリといって、太い煮込みも使える地野菜だそうです。
さっくりパキっとしながら、味がなじんでとっても美味しい〜。
お魚もとっても大きくて感動です♪
パンでスープも吸い取っていただいちゃいました。

そうです!!パンが感動するくらい美味しかったー。パン美味しいですね〜っておかわりしちゃったくらいです。>ゴメンナサイ
なんとやっぱりあのプチメックを辞めて独立された伝説の
吉田さんのパンだったんだわー。
と後で知って感動しました。
お料理を邪魔しないそして、おソースにもしっとりとあうバケットと
モチモチの白パンでした。

スープはというと
、「毛がにのフラン」です。
器がこれまたいいです。
ボルドー色の器とモダンアートを思わせる黒の幾何学的な絵皿。
これでもかというくらい毛がにの身がたっぷり。
かに味噌の濃厚さもあいまった贅沢なスープ。そして茶碗蒸しに
ようにふるふるのフラン。
無言になってしまうくらい夢中になっていただきました。
この器もほしいなあ〜とつい思ってしまいました。

メインのお肉料理は
「仔牛のソテー・マデラソース」です。
お肉は少し塩の振りがきつい感じがしましたが、シャンピニオンの
香りとソースがあわさったときの濃密な味が素晴しい。
ボリュームもすごいので、お腹がはちきれそうに。。。(^^;;
ディナープレートはウェッジウッドの白。
ナイト&ディを格子にした柄で、キリリとした雰囲気を思わせます。

森田さんに何でウチをご存知になったのですか?と
聞かれましたので、実はさなえ先生のお話をしてしまいました。
さなえ先生に京都に伺う際にいろいろご相談申し上げた事も、
大変尊敬していてお目にかかれるのがとてもウレシイことも。。。
私が「さろん木々」の会員でもあることも。。。
>さなえ先生、スミマセン。
そうしましたら、会員さんだけということで前川シェフが
なんとウワサの一口スプーンのお料理。
あぶったトロトロのフィレ肉にウニをゴハンにのせたもの。
ゴハンは軽く炙ってあってほの温かくて口にいれた瞬間とろけて
しまいそうな美味しいお肉のにぎりをいただきました。
そんなつもりではなかったのに、申し訳ないそしてウレシイ(^^)サプライズを
頂戴しました〜。

デザートはマスカルポーネと皮ごといただける無花果に
白桃のシャーベットが。そしてチョコサブレをバリバリと
砕いて一緒にしていただきます。
うーーー。美味しいのだわーん♪
この小さめのポーションも私にはありがたい!!
もう少しいただこうかしら〜という加減がなんとなく好きなのです。
お料理、デセールとも、非常にバランスがいい感じでこういうお店
好きです!!

私は、紅茶をストレートでいただきました。
NARUMIのPatiaでいれてくださいます。
これは持ち手が扱いやすく、水彩でとかしたタイル柄なので
楽しくなってくるカップ&ソーサーでした。
コーヒーだとポーランドのこれもモダニカルアートを思わせるカップ。
食器好きにはうれしくなってくるるんっ。(笑)

ふー。
最後まで堪能させていただきました〜あぁ満腹!!!
こだわりの食材を当たり前のように優しく使ったフレンチ懐石の数々。
しっとりとカップルで来てもゆっくり楽しめる空間でもありますが
ゆるりとシャンパンを味わいながら、前川さんの絶品のアミューズの
数々を楽しむ贅沢もいいかも♪
なーんて思ってしまいました。
お魚とお野菜に絶対の自信を感じました。
そしておソースが素晴しいっ。
そしてそして、やっぱり器のセレクトに限りない審美眼を感じました。

お手洗いをお借りしたら、ようじやさんのあぶら取りややわらかな
綿棒、コットンもおいてありお化粧を直される女性用に専用の照明を
つけておられました。なるほどお料理もそうですがやわらかな乳白色の
光で女性もお料理もさらに美しく映えるように、そして和んでいただける
ようにとの前川さんの気遣いなのですね。
デルボーの絵のような女性の肌の質感を感じるお料理というのでしょうか。
前川さんのお料理に恋してしまったランチタイムでした。前川シェフ、森田さん。スタッフの皆さん、ステキな時間を
ありがとうございましたー。
また年内に必ず伺います〜