またしても、鶴瓶師匠の落語会に行ってしまいました。(汗)
長いです。(^^;;>ごめんなさい。
こうなりゃあ、あのテレビで人気の鶴瓶師匠の話芸が
どういった古典落語へ流れていくのが見届けてやろうじゃないの!
と、エラソーにも通い詰める落語ストーカー状態の私。
うちのダンさん、京セラドームで仕事してるのに
あきられつつ、行ってまいりましたー。
今回も必死にチケット取らせていただきました。(ぜいぜい)
私が無理矢理落語の世界に引き込んでしまい、今やすっかり
落語にどっぷりはまった金ちゃんこと
よっしぃと言ってまいりましたー。
今回は、心斎橋そごう14階「そごうホール」で
「鶴瓶と誰かと鶴瓶噺」
そごうホールに入ると寄席のようなついたても
座布団がありません。
黙々と太い青竹に花を生ける、花人「赤井勝」さんの
パフォーミングが始まっていました。
アーティチョークのおばけみたいなのに、とろろ昆布みたいな
(>スミマセン。あまりにも比喩表現が貧相ですね^^::)
おそらくピートモス(苔)のようなものを巻きつけたりして
前衛的な空間でありながら、居心地のよいまるで鶴瓶師匠の
落語の世界を感じさせる舞台ができあがってきます。
開演18:30を過ぎたあたりでも、まだまだその鮮やかで
不思議な空間を創作する赤井さん。
その瞬発力にいつの間にか客席も魅入られていくと暗転。。。
ライトが青竹を照らすと鶴瓶師匠の登場です。
開口一番。
「ほぇ〜・・・。赤井〜〜。できるもんやん(笑)」実はこのパフォーミングは前夜10時に鶴瓶師匠が赤井さんに
電話して急遽お願いした花人遊びのようです。
「いつも、花をお願いしてるからそんなつもりでいうてんけど
舞台の花はさすがに準備がいるから難しいかなあって
おもてんけど、さすがやってくれるやん。
最後は時間ないと思ったのか焦って、ハサミばんばん切ってたけどなあ。(爆)」
ホント!こんな素晴らしいアートの現場に立ち会えるなんて
実は私達、ものすごくラッキーなのですよね。
鶴瓶師匠はテレビのバラエティに出演しているようなシャツに
ジーンズ。師匠についてる負けず嫌いでおもしろすぎるマネージャー
さん達のエピソードや、おもしろい大阪のタクシーの運転手さんの
話が炸裂します。
いつの間にか、鶴瓶噺に巻き込まれる客席。
ドカン、ドカン、笑いが爆発しています。
この現場感というか、めっちゃ近い距離感・・・
どこかで見た光景やなあと思ったら。。。
あの懐かしい毎日放送「突然ガバチョ!」
を思い出してしまいました。(笑)
鶴瓶トークのすごさは、やっぱり日常にやり過ごしたり
ふと過ぎ去った小さいことをちゃんと拾い上げて、笑いの素
だけを拡大しきってしまうところ。
多分、私達も絶対経験したこと、例えば運転手さんの
イントネーションとか、サ行がダメなんやなーとか
そういう愛すべき人達の明るい個性をつかんで離さずに
笑いに昇華してしまうところなんですよね。
運転手さんが、阪神の鳥谷(トリタニ)というところを
阪神のトニタニといってしまうこと。だけど
焼鳥(やきとり)はヤキトリと応えてるやん!みたいな
矮小化されたツッコミのマシンガンなんですよね。
やっぱり悪友@SMAPの仲居くんの話もでてきました。(笑)
鶴瓶師匠が仲居くんにお世話になってるからとナイキのスニーカーを
オーダーしてプレゼントしようと思ったんだけど、サイズがわからない
ので電話したら、ちょうどラジオに出演中でそのまましゃべらされた事。
それで、サイズを教えて!と聞くと
「15年前の明星読んで自分で調べなさい!」と
突き放されたそうです。
それでしばらくして、スピード違反で警察に行ってキップを
切られていたときに、仲居くんが電話にかかってきて警察の方に
心象をよくしようと仲居くんのファンという警察の人に電話を
かわってあげたら、中居君が警察の方に
「このおっさん死刑にしてやってください」と言われた話とか、まさにどM満載の
鶴瓶ネタ。
いかに愛されキャラかというのがわかりますが、これが鼻につかないのが
鶴瓶たる由縁なのでしょうね。
お腹かかえて笑っていたら、もういつの間にか一時間のしゃべりっぱなし
中入りがはいっておりました。(汗)
ずーーーーっとしゃべりっぱなしですよっ。
聞いてるお客さん、ほんまに前のめりですっ。
そして、鶴瓶噺の誰かの
ゲストは桂三若さん。
東京では、ゲストは妻夫木聡くんなどだったらしいので
ホンネをいえばちょっとがっかり。
>ごめんなさい、三若さん。(><)
三若さんは、自宅のものを売りはらってバイクにのって
一年かけて全国縦断落語ツアーを決行したそうです。
老人ホームでは、ストレッチャーの上に座布団を置いて
高座にしたそうです。
寝起きのジュリーなそのお顔でこれまたマシンガンのような
テンポで落語「ひとり静」を演じてくれます。
この「ひとり静」は三枝師匠の創作じゃないでしょうか?
>三若さん!
繁昌亭での「桂三枝・らくごの世界」で楽しませてもらった
ような記憶が・・・。
(当時、まだ聞きはじめだったのでネタの題目がわからないのですが・・・)
とにかく早口!!汗だくの熱演です!!
上手側に着席する私達は三若さんの噺をひろって笑うことが
できたんですが、下手側のお客さん(特に高齢の方)はこのマシンガントークに
ついていけたのかしらん?と
思わず思ったりです。(苦笑
よっしぃと私的には
「噛まんと、上手にしゃべりはるわ〜」と
感心しきりでした。
三若さんのこのパワー全開の落語に引き込まれました。
私達も一緒にバイクに乗ったつもりでこれから楽しませてもらいますー(^^)
三若さん、頑張ってください!!
そしていよいよ真打登場!
粋な着物に着替えての鶴瓶師匠です。(^^)
今回はベージュの着物。いつもながらチラリと見える仕立て裏地や
襦袢の柄がストライプだったり、松の柄だったりオシャレやわ〜。
ネタは
創作落語「琵琶を弾く観音像」その後すぐに
古典落語「お花半七」です。
「琵琶を弾く観音像」は、新ネタなのか、最初からお客さんに
「ここでウケへんかったら、もうこのネタせーへんのですー」
といきなりプレッシャー与える鶴瓶師匠。(爆)
いやいや、全然ハードル高くないですよ。
鶴瓶VSマネージャー@オチさんとの仁義なき戦い?の数々に
お客さんも爆笑です。
鶴瓶師匠の、ネタ「青春グラフティ」もそうですが。。。
マジメな人が、驚いたり、予測もつかない事態に固まる様子を
あの鋭い観察力で、絶妙な間合いや空気を一瞬につくるところが
すごいんですよね。
私もその場にいてて、同じ様に固まってどないしよーって
なるようなおもしろさ。
だから、鶴瓶マジックにかかれば古典落語も、びんびんの
ライブ感。ここは何時代なんやろ?って思ってしまうくらい
その場面にタイムワープしてしまいそうです。
「お花半七」は、遊びが過ぎて深夜帰宅となり、家を閉め出された
半七と幼馴染のお花が、阿波座にあるおじさんのうちに一晩泊めて
もらおうとする道中と、この阿波座のおじさんの悪い癖の早合点で
結局、半七の思わぬ方向になってしまうというばかばかしいオチの
落語です。
このお花を演じる鶴瓶師匠がすごい!
ほんまに、おもしろい!!
鶴瓶師匠は、「死神」でもそうですが、べっぴんさんの艶やかな
女の人を演じるのが顔と正反対にうまいのです。
このべっぴんさんの素のおもしろさが鶴瓶という体を介して
ものすごくおもしろい女になっていきます。
そのプロセスがすごいのです。
まさに、人気ロックバンドのライブに近いものがあります。
演るほうも、噺を聞くほうも、巻き込んで汗かいて
ドカンドカン笑います。
しんどいけど、セキこむけど、お腹抱えて大爆笑でした。
気管支炎になるんちゃうかしらん?と思ってしまいました>うそうそ(笑)
やっぱり、そうなるんやん〜。。。と
思わずほくそ笑んでしまうオチに、鶴瓶師匠と共々お客さんも
にんまり。
鶴瓶ワールドにまたしても、やられてしまった落語会でした。