先日、試写会に行ってまいりました〜。
ステキな友人のお誘いでご一緒してきたんですが、なんと
舞台挨拶に、筧監督、主演の金城武さん、小西真奈美さんが
サプライズで出てこられてびっくりー(@@)

ただづまいの美しい金城くんと小西さん(コニタン)に
うっとりいたしました♪
私などは、今「レッドクリフ」をトニー様と撮影中なのね・・・と
思わず妄想モードで、金城くんにハートマークの目線を送ってたに
違いありません。(>曲がった妄想ですな)笑
隣の友人と「小西さん、ほんと顔ちいさいし、かわいいし、透明感
あるよね〜」と納得。
つかこうへいさん舞台出身でテレビでも独特の存在感を発揮して
いますが、映画女優さんとしても大きくなりそうな予感。


この映画は、私の街「神戸」

ハーバーランドや北野町のレストラン、高架下商店街や鷹取の中央市場などなど。
ロケに立ち会った友人曰く「ベルエベル専門学校」周辺などや
ポートアイランド、摩耶埠頭でもあったそうです。
金城さんと小西さんが神戸に滞在してくださってとは、ウレシイ話です♪
映画は、期待以上におもしろかったのでした。
ネタバレになりますが、ほとんど想像どおりの展開で観る人の
予想を裏切らずに大きな盛り上がりもなく淡々と描かれています。
ツッコミどころも満載ですがキーワードを一つずつつなげていけば
後からほんわか心があったかくなるような映画でした。
金城くんは、死神の千葉という役。
カレの少しヘタっぴいに聞こえる日本語が死神の成長?過程を経る
千葉の役にぴったりでした。
それにどこか浮世離れしている役者さんなので、犬と話したりする
この浮遊感が違和感なく見れたのでした。

ただ難を言えば、映像が荒く、CGも雑いからちょっとその辺が
残念。

撮ったらなんだかかわいそーというくらい小西さん演じる一恵は
ブスでした。(>でも、さえない女の子の役だったんでこれで
よかったのかも・・・)
ここ最近のとことん薄幸系女優では桜井幸子、竹内結子、小西真奈美と
いう系譜なところなんでしょうね〜。
2話目のエピソードが好きで、同じ死神役で出てくる村上淳が
ユーモラスで村ジュンのアンチっぽいところが好きな私にはツボ
でしたっ。チンピラ役の男の子もよかったー。
寺島純子さんは、ついこの間市川昆監督の遺作「犬神家の一族」での
松子役が鮮烈だったのですが、幅が大きいというか凛々しく美しく
そして悲しみをいっぱい秘めた役が素晴らしいのでした。
上手すぎて、他の人を食っちゃうんでしょうね。
ホント、金城くんがボーイズに見えました。
>まっ、そんな役柄ですけど・・・笑
「フラガール」での炭鉱のお母ちゃんもかっこよかったもんねー。
一世を風靡した「唐獅子牡丹」のお竜さんシリーズをDVDで観たい!と
思ってしまいました。
観終わった後は、友人とゴダールの話など夢中になってしまって
この映画のことはあまり触れなかったのですが、今頃になって
ボディーブローのようにじわじわ、小西真奈美の歌がエコーしてきたり
雨の質感や死神・千葉の天然ぶりにほくそえんだりしています。

「あたりまえのことが、その人にとってとても大切なこと」
この言葉が死神・千葉が見た最後の青空と共に心に残りました。
大ヒットはしないだろうけど、原作の伊坂幸太郎さんの本を思わず
購入してしまいました。伊坂さんの描く死神はとてもチャーミング
なので、雨の日にちょっとだけ会いたくなるかも・・・(^^)

↑これはバルガス・リョサの「楽園への道」
ゴーギャンのおばあちゃんのお話で、池澤直樹さんが
監修されて河出から出版されています。装丁もキレイです♪
お友達のさちえさんがお勧めされているイアン・マキュアーン「贖罪」「土曜日」 バルガス・リョサ「楽園への道」と共に
春の週末用にお日様のあたる我が家のリビングで待機してくれています。
